前日の対戦で敗戦した青森ワッツ。連敗を止めたい青森は、何とか福島ファイヤーボンズに食いつきたい一戦だった。この試合でも福島はジョシュ・ハレルソンとグレゴリー・エチェニケの大型外国籍コンビが揃い踏みのスタメンで、青森のリバウンドに対抗すべく策をめぐらしてきた。
第1Q、青森はスロースタートで得点が伸びない中、福島が橋本尚明、髙橋祐二の3ポイントシュートなどで順調に加点しリードを奪った。福島はシュートタッチが良く、積極的に3ポイントシュートを狙ってくる。対する青森は3ポイントシュートをなかなか狙わず、不成功を怖がっているように見受けられた。3ポイントシュートの成功数が伸びない試合が続いているが、練習の強調で苦手を克服する必要があるように思えた。8対19とスタートダッシュに失敗した第1Qだった。
第2Q、さらに順調に点差を開く福島。ハレルソン、長谷川智伸、菅野翔太の3ポイントシュートが成功した時点で14対32と18点差をつけ、前日以上に大量得点差をつけて安泰と思われた。ただ、ホール百音アレックスの3ポイントシュートやアレックス・デイビスのフリースローで24対39まで点差を詰めて前半を終了した。
すると、第3Qに入りマックス・ヒサタケのゴール下シュートが好調でさらに点差を詰めた青森。1点差まで点差を詰め、逆転も目前かと思われた。しかし、点差をひっくり返すまではいかなかったのは前日同様。常田耕平、池田祐一の3ポイントシュート成功があっただけに、もうひと押しできなかったことが惜しまれた。第3Qを終えて47対52となり試合は最終クォーターに入った。
第4Qに入ってもイージェイ・モンゴメリー、ヒサタケ、常田、會田圭佑と青森の得点は留まることがなかったが、福島にもエチェニケ、村上慎也、菅野、ハレルソンと得点が止まることはなく、点差を詰めることはできなかった。70対81の最終スコアで福島にこの週末2連敗を喫し、シーズン計3連敗。さらに次戦の対戦相手は敵地で地区首位の越谷アルファーズと当たることになっており、正念場の試合が続く。越谷とは前回の対戦でも苦しいと思われたが、勝ちをもぎ取ったことがある。次の対戦でもその再現ができることが期待される。
リバウンドの優位が福島相手に失われ、34対34と全くの互角になってしまった。この状態が続くと苦戦が続いていってしまうことになってしまう。今一度、優位だった分野で対戦相手を上回れるように修正することが必要だろう。