
昨日の山形ワイヴァンズ戦に勝利し勝率を5割に戻した青森ワッツ。シーズン勝ち星先行となれば2016-17シーズン以来6シーズンぶりのこととなり、ブースターとしても歴史的な瞬間を待ち遠しく思っていたことだろう。
ただ、この日も前日同様、山形に先に点数を重ねられる試合展開となった。山形は3ポイントシュートが絶好調で村上駿斗が2本、ジェームズ・ベルが2本、田原隆徳が2本と縦横無尽に3ポイントシュートを打ちまくり、第1Qだけで7本中6本成功、成功率85.7%と手のつけられない状態で、青森は不利な状況に追い込まれた。14対24と10点差で第1Qを終われたことはまだ良いほうだとすら思えた。
第2Qに入るとイージェイ・モンゴメリーの2連続シュートに常田耕平の3ポイントシュートで追い上げに入り、終盤にはモンゴメリーの3ポイントシュートも入って32対38と6点差でハーフタイムに入り、昨日の10点差よりもマシな状況に思われた。後半の追い上げに期待をもたせる試合内容となっていた。
第3Q、マックス・ヒサタケ、ホール百音アレックス、アレックス・デイビス、モンゴメリー、ホールと5連続ゴール、10対0のランを見せる時間帯があり、この日も一気に試合を同点に追いついた。ただ、鈴木大の3ポイントシュート、トーマス・ウェルシュの2点シュートで一気に点差を開かれるのを阻止し、逆に45対48と点差をつけて第3Qを終了することができた。
第4Qに入ってもヒサタケがダンクシュートを決めれば山形もベル、ウェルシュがゴール前で得点を決め、一進一退の試合が続く。試合時間残り4分55秒でモンゴメリーのシュートで59対59と追いつくが、直後にベルが値千金の3ポイントシュートを入れ、青森を引き離す。最後は鈴木、ハビエル・カーターがフリースローを決めて2点差ながら点差を守り、65対67と山形が辛くも勝利し、青森はまたも貯金を作ることができなかった。
山形は試合を通しても3ポイントシュートが20回中10回成功、成功率が50%と高い数字を記録した。また、リバウンドが41回と、リーグ上位の青森の34回を上回り、優位に試合を進めることができた。この日も山形はターンオーバーが18回と多く、そのことが試合後半に点数を追いつかれる原因となったが、3ポイントシュートの優位でなんとか勝てた一戦だった。逆に青森は3ポイントシュートの成功率が25%止まりで、相手チームの脅威となれていないのが敗因だった。シーズン終盤に向け改善ができるのか、鍵を握っている。