甲州屋 内藤さんにインタビュー!〈前編〉

皆さんこんにちは。みやこさきです。6月になりましたね。もう1年が半分終わりそうなんてと思うと、なんだか時間が経つのが早く感じます……

さて、6月といえば、「父の日」。毎年6月の第3日曜日に設定されており、今年の父の日は6月20日(日)です。
父の日におすすめの“青森らしいプレゼント”を求めて、青森市新町にある「ファッション・イン甲州屋」(以下.甲州屋)さんを訪ねました。

 

お話を伺ったのは4代目の内藤亘さんです。

プロフィール

内藤亘(ないとう わたる)

1965年生まれ7月9日生まれ

大学進学を機に一度青森を離れ、その後Uターンし今に至る

一部商品のデザインもご自身で行っている

甲州屋さんは、126年の歴史ある洋服屋です。内藤さんのひいおじいさまが、青森市安方で「甲州屋萬(よろず)小間物店」を創業したことが始まりです。ちなみに、店名の甲州というのは、創業されたひいおじいさまが山梨県出身だったからとのこと。青森で甲州??と思っていましたが、この由来に納得です。

甲州屋さんでは、男性の背広をはじめ、女性の婦人服、お子様の学生服など、洋服ならなんでも揃います。取材中にも、お子様の白ソックスを買いにきたお客様がいらっしゃいました。地域に根ざしたファッションビルとして、新町を賑わせています。

 

昭和29年から現在の新町にお店を構えている甲州屋さんですが、「近年、郊外に大きなショッピングモールができたり、インターネットから洋服を買う人が増え、昔から続いてきた商売のやり方ができなくなってきた」と内藤さん。そこで、青森ならではの“ねぶた“に目をつけました。「ねぶただけでなく、青森には多くの魅力があります。どこにでもあるものを仕入れるのではなく、その魅力を使って新たな商品を作ることにしました」

商品の説明をしてくださる内藤さん(右)

 

4代目で初めてグッズの企画販売も行うことを始めた甲州屋さんですが、グッズの販売に至るまでには、さまざまな世の中の動きが関係していました。2006年には全国でクールビスの動きが始まり、その結果、ネクタイメーカーの経営は苦しくなりました。そこで、ご当地ネクタイの提案をいただき作成に乗り出します。

 

「ねぶた柄のネクタイには、竹浪比呂央先生の作品をデザインしました。その当時、竹浪先生とはお会いしたことがなかったのでとても緊張しましたが、出来上がったネクタイを持ってねぶた小屋に挨拶に伺ったら、とても喜んでくださいました」

 

竹浪先生をはじめ、ねぶた師さんたちと繋がりができたことにより、ねぶた師さんの仕事をより深く知ったという内藤さん。ねぶた師さんが担う後継者育成や祭文化の継承を経済的に応援しようと、グッズ売上の一部をねぶた師さんに還元しています。「一緒にかだりませんか」と他の事業者にも声がけしながら、ねぶた師さんたちとの協業に取り組まれています。

新型コロナウイルスの影響を受け、昨年の青森ねぶた祭りは中止に、そして2年連続で今年も中止が決定してしまいました。内藤さんは、打撃を受けてしまったねぶた師の方々や他の業種の方々と横の繋がりで青森を盛り上げようと奮闘されています。

 

私たちLocoty青森も同じ志を持って、地域のために貢献したいという気持ちがさらに強くなりました。

さてさて、前半はここで終わりですが、後半では甲州屋さんに父の日のおすすめ商品をはじめ、ねぶたグッズを紹介していただきました。後半へ続く!

(Photo By うきょう、やまだ)

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