【未来の担い手!】青森の現役高校生に “SDGs” について聞いてみた!(2)

今回は、私立青森明の星中学・高等学校「チームSDGs」の皆さんへのインタビュー第2弾です。チーム内にあるさまざまなプロジェクトに取り組んでいる学生にお話を伺いました。

第1弾はこちら!

第3弾はこちら!

SDGsとは?
“「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です”。引用:  https://miraimedia.asahi.com/sdgs-description/

 

そんな、世界規模の目標に高校生独自の目線で取り組んでいるのが、青森明の星中学・高等学校の「チームSDGs」です。

 

青森明の星中校・高等学校「チームSDGs」とは?
青森県内でのSDGsの啓発を目標に校内外で日々活動に取り組んでいるチームです。2018年の発足当時、所属人数は12人でしたが、現在では約90人が所属する大きなチームに成長。最近では、ウェブ会議アプリケーション「ZOOM」を活用し、海外との交流を図るなど、グローバルな活動にも積極的に取り組んでいます。

 

第2弾の今回は、プロジェクトリーダーの皆さんにお話を伺いました!

 

•鳴海さん(高校3年生)

「チームTech」のリーダー鳴海さんです。鳴海さんには、例えば、具合悪い人が朝礼に参加しなくてもいいように、別室でリモートを活用することができないかという考えがあったそうです。何度も起こる問題を事前に予測して事前に防ぐようなシステムを導入したいという想いから、「ロビーの前にモニターを置くなどという工夫を今後行っていきたい」と今後の活動の展望をしたいとお話してくれました。また、「チームTech」では、吉本興業のネタを元にしたSDGsのパロディ動画を作成し、吉本興業に送ったのだそうです。その動画を見せてもらうと、生徒と先生たちがネタに挑戦しており、クスッと笑ってしまう面白い動画でした。この動画の編集やナレーションなども「チームTech」が行ったのだそうで、とても高校生とは思えない編集技術でびっくりしました。わとな株式会社とコラボできるのでは?と勝手に期待を膨らませております。何やら今後考えている案もあるそうで、ますます楽しみな「チームTech」です。

「チームTech」リーダー鳴海さん

 

•久米田さん(高校3年生)

近年、世界的に食品ロスを無くそうという動きが出ていますが、明の星高校でもいち早くその動きが見られました。この動きを推進しているのは、「食品ロス削減プロジェクト」リーダーの久米田さんです。「食品ロス削減プロジェクト」は昨年の12月に始まったプロジェクトで、地域の飲食店の方に、食品ロスについてどのような考えをもっているのか、SDGs12番について取材を行っているそうです。このような活動から、「食品ロスに対してどのようにアプローチできるかという視点や、今までの取材対象店舗は比較的小規模なお店だったが、今後はチェーン店や大規模な店舗に取材をし、店舗の大きさ間による比較も行っていきたい」とのことです。店舗による考え方の違いやどうやって食品ロスを減らしていけるか考えたいと力強く話していただきました。学内での活動は、明の星高校の文化祭は毎年3年生が模擬店を開くのですが、その模擬店でどのクラスがロスを少なくできるかなど、食品ロス×経営で絡めていけないか考えているそうです。私も3年前に模擬店に関わりましたが、お恥ずかしいことに久米田さんほど食品ロスについて考えていませんでした。自分の興味のある分野をこの「チームSDGs」の中で考えられるのはとても良い機会だと思いました。

「食品ロス削減プロジェクト」リーダー久米田さん

 

•藤井さん(高校3年生)

「地方創生プロジェクト」リーダーの藤井さんは、青森県内でSDGsに取り組んでいる企業を訪問し、その後の繋がり深めて一緒に活動することを目標としています。私たちが取材に行った前の週に、実際に企業さんを訪問していました。その際に「社内にSDGsのポスターがあり、そのポスターが津軽弁の言葉で書かれたポスターだった。今後はポスター制作をはじめ、青森とSDGsを交えた活動を行っていきたいと思った」とお話していました。また、「津軽弁の言葉を全校生徒に考えてもらい、明の星独自のSDGsポスターを制作していきたい」と笑顔で話していました。さらに、ポスター制作をはじめ、SDGsの取り組みを行っている企業を尋ね、サスティナブルな関係を築いていくことが目標だそうです。ポスターなどは人の目に付きやすいですよね。特に、ポスターの言葉が津軽弁ってとても目を引くと思います!何気ないポスターか新たな視点を得ていて、今後の制作が楽しみですね。

「地方創生プロジェクト」リーダー藤井さん

 

•橋本さん(高校3年生)

「スペシャルニードプロジェクト」は最近できたプロジェクトです。メンバーは2人で、リーダーの橋本さんにお話を伺いました。主な活動は放課後デイサービスでのボランティア体験、手話を学ぶことです。3月末から本格的な活動が始まりました。橋本さんは、「実際にボランティアができる経験は貴重な機会です。様々な出会いからいろいろなことを吸収できたら。そこから発展できるものがあれば見つけ、活動に結びつけていきたい」と話していました。今後は自分たちにできる活動をもっと見つけていきたいのだそうです。これからさらにスペシャルニードプロジェクトの活動が広がってほしいです。私たちも何らかの形で皆さんと関わっていけたらと思います。

「スペシャルニードプロジェクト」リーダー橋本さん

 

•工藤さん(高校3年生)

「ジェンダー平等推進チーム」リーダーの工藤さんです。「ジェンダー平等推進チーム」は、毎週月曜日にLGBTQ +の偏見を無くす、他の人に話しにくい性の悩みの解決方法の模索、男性だから、女性だからといった固定概念を無くすための活動を行っています。チームには20名ほどが在籍し、各自が調べてきたことをレジュメとして作成し、それを元にディスカッションをし合い、理解し考える活動をしているそうです。工藤さんは、「これまでの活動はLGBTQ +について勉強する時間がメインになってしいました。今後は男性子育てに対して理解の普及活動や育休を取得した男性へのインタビューなどを行っていきたい。また、女性のQOL(クオリティー•オブ•ライフ)の向上と共に、校内外問わず、様々な人と一緒に活動できたら。」と抱負を語っていました。私もLGBTQ +に興味があり、本を読んだり講演を聞いてきました。しかし、友人たちとLGBTQ +や性の話をするのは少し抵抗があり、あまり話したことがありません。「チームSDGs」内でチームメンバーたちと一緒に考え、ディスカッションできる環境がとても羨ましいと思いました。多様な価値観を学び、いろいろな場でぜひ発信していただきたいと思います。

「ジェンダー平等推進チーム」リーダー工藤さん

 

【あとがき】

みやこさき
明の星高校の魅力的なところは、様々な活動を生徒自ら考え行動できることだと思います。私が在学していた頃は、全校生徒でグローカル「明の星ラボ」がありました。3年経ち、久しぶりに母校を訪れると、「チームSDGs」が結成されていました。「明の星ラボ」の頃よりもさらに生徒たちが主体となって考え、実行していることに気がつきました。お話を伺っていて、皆さんは仲のいいだけではなく、リーダーとして、SDGsのため、精力的に活動していることがわかりました。高校生の頃から自分の興味関心のある物事について考えられる機会があることはとても良いことだと思います。先生方のご指導のもと、同じ志を持つ仲間とともに学ぶことはなかなかできないことではないでしょうか。皆さんは高校生らしい視点も持ち、そしてグローカルな視野も持ち合わせています。これからの皆さんの活動が楽しみです。私も明の星の先輩として、恥ずかしくない振る舞い、行動を行おうと改めて思いました。皆さんお時間をいただき、ありがとうございました!

記事はどうでしたか?(記事に対する感想をお願いします)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

最新情報をお届けします!

Twitterフォローしてね!

おすすめ記事