三九鮨の筋子巻きの進化をたどってみる

青森市古川にある三九鮨といえば、酢飯が見えないほど詰まったすんずこ巻(以下、筋子巻き)で有名ですね。
青森県庁近くにあって、かつては県庁や青森市役所など、公務員の皆様の息抜きの場所といった感じでしたけど、コロナ後は自治体や大手企業が会食を禁じたので、大人気店・三九鮨も一時、閑古鳥が鳴いておりました。

 

店内の様子

それにしても、やはりこの筋子巻きの迫力は、来店客がSNSで拡散するたびに全国に知れ渡り、今や青森市の観光名所と言わんばかりです。筆者はもともと東京出身で、東京に友人知人がたくさんいるのですが、そうした友人知人とばったり三九鮨で出くわしたりします。

三九鮨のカウンターで筋子巻きを肴に酔っぱらっていたら数席となりから聞き覚えのある声が…。覗き込んでみると、
「おー、なんでここに居るの?!」
「そりゃ、こぐーさんのFacebook投稿見ちゃったから、来たくて仕方なかったんだよ」
「ならば連絡してよー」
みたいな会話をすることも増えてきました。ほんと、東京の人たちに知られている店なんですよ。

筋子巻きも美味しいんですが、筆者的にはサバ巻きもたまらないんですね。脂が乗ったトロサバとショウガで巻かれたこの巻物は、ほんと絶品です。ちなみに筆者は東京在住時にはサバは大嫌いでした。まず自分からサバを食べることなど無かったわけですが、青森に引っ越してきてからサバの美味さに目覚めてしまったんです。サバに限らず、青森の魚介は最高ですね。

ともあれ、呑兵衛な筆者たちですから巻物は〆として、まずは刺身盛り合わせからスタートするわけですね。三九鮨の刺盛もサイコーなんです。
その日に最高に旬な何品ものお魚を奇麗に盛り付けてくれるのです。

ちなみに1人前もボリュームたくさんなのですが、これが2人前、3人前になるとありえないぐらいのボリュームになります。じつはメニューよりもお客様の人数で適当に盛っているのではないかと勘ぐるほど(笑)

 

さらには店主であり大将の小野功さんが、図鑑を持ってきてくれて、どの切り身が何の魚なのかを、詳しく説明してくれます。

大将の小野功さん

大将の小野功さんとの会話も弾むカウンター席はもうほんと特等席ですよ。

もちろん、お寿司屋さんですから、握りもあるんですよ。三九鮨というと巻物のイメージが強いけど、握り寿司も豪勢です(ちょっとシャリが大きめなんで、お腹いっぱいになっちゃうかも)。

ところで、三九鮨に行ったらほぼ必ず写真を撮ってきていたのですが、それで気づいたんですが以前は筋子巻きにご飯が写っているではありませんか!

こぐー
あれ、時系列でみていくと、だんだんご飯が見えなくなっていって、ついに筋子しか見えない巻物になってしまったではないの(笑)

こちらは2018年5月の訪問時。あらら、わりと普通な筋子巻きではないですか!

こちらは2019年4月ごろの筋子巻きほか。だいぶ見ているところのご飯層が薄くなっていますね。

こちらは同時期に「筋子巻き」だけ注文したもの。だいぶ三九鮨らしくなってきました(笑)

ご飯が見えなくなるにつれ、お客さんが喜んでくれるようになったので、挙句の果てにご飯が見えないところまで行きついてしまったってところなのでしょうか(笑)

では、この巻物はご飯が入っていないの?と思われますが、ちゃんと程よくご飯も詰まっているんですよ。その秘密を明かしちゃいましょう(笑)

ほらほら、分解するとこうなっているんですよ(秘)
切断面に筋子が来るようにして、うまくご飯と筋子を並べているんですね。さすがです。筋子自体も薄味で、ご飯との分量も適切で、これは食が進んじゃいますね。ほんと、美味しいです。

三九鮨では、あらかじめ巻物メニューも用意されていますが、お願いすれば何でも巻いてくれます。こちらは定番メニューとして用意されている巻物です。

このメニューの中にもありますが、振り返れば納豆巻もめちゃくちゃ進化したようです(笑)
ちなみにこちらはまだ健全だった時代、2018年ごろの納豆巻きです。(手前が納豆巻き)

ところが最近の納豆巻きはこんな感じで出てきたりします(笑)

三九鮨の巻物はまだまだ着々と進化を遂げているということですね(笑)

三九鮨

住所:青森県青森市古川1-20-11
営業時間:17:00〜23:00
定休日:日曜・祭日

三九鮨に行かれた時はぜひ「Locoty青森の記事を見た!」と、お伝えください!

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