【未来の担い手!】青森の現役高校生に ”SDGs” について聞いてみた!(1)

最近、様々な場所でよく聞かれる「SDGs」という言葉。青森市内でも「SDGs」の活動に取り組んでいる高校生たちがいました。そこで今回は、私立青森明の星中学・高等学校「チームSDGs」の皆さんへのインタビュー第1弾をお届けします。チーム内にあるさまざまなプロジェクトに取り組んでいる学生にお話を伺いました。

SDGsとは?
“「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です”。

 

そんな、世界規模の目標に高校生独自の目線で取り組んでいるのが、青森明の星中学・高等学校の「チームSDGs」です。

青森明の星中校・高等学校「チームSDGs」とは?
青森県内でのSDGsの啓発を目標に校内外で日々活動に取り組んでいるチームです。2018年の発足当時、所属人数は12人でしたが、現在では約90人が所属する大きなチームに成長。最近では、ウェブ会議アプリケーション「ZOOM」を活用し、海外との交流を図るなど、グローバルな活動にも積極的に取り組んでいます。

 

第1弾の今回は、第3期チームSDGsリーダーのお二人と、第3期チームSDGsコアメンバーの皆さんにお話を伺いました!

 

•照井さん(高校3年生)

第3期チームSDGsリーダーの照井さんが「チームSDGs」に加入したきっかけは、校内で行われたSDGsポスターセッションです。ポスターセッション後、クラスボランティアでSDGsの活動を行いましたが、その際にはSDGsについての知識はあまりなかったそうです。しかし、「やってみたい!SDGsに対して自分が何か行動できたら」という想いから、先生の紹介もあり、「チームSDGs」に加入。ポスターセッションをはじめ、「チームSDGs」で活躍する先輩方の知識、意識が自分とは違うレベルにいると感じたそうです。「先輩の姿、意識の高さに憧れを持ちました」と笑顔で話していました。自分の成長だけではなく、リーダーとしての意欲の高さがとても表れていました。やってみたいと思い、すぐ行動に移せる行動力も魅力的です。これからリーダーとして活躍し、更なる「チームSDGs」の活躍をお祈りしています!

第3期チームSDGsリーダー照井さん

 

•山口さん(高校3年生)

第3期チームSDGsリーダーの山口さんです。山口さんは元々、LGBTQや女性の権利拡大について興味があったそうです。「チームSDGs」に加入する前に、先輩方の校内でのSDGsポスターセッションを見て、社会問題を自分たちから解決していこうとする姿に感銘を受けました。リーダーとしての今後の意気込みを伺うと、「チームは今、約90名に増えました。この90名の中のリーダーという自覚と責任を感じながら、SDGsの活動を達成していくことが目標」と話していました、また、校内でのSDGsの活動を進化させていきたいとのことで、「新型コロナウイルスの影響がチームにもあったが、複数のベクトルで大きく進化することができた。各チームのリーダーとさらに協力し、多くの活動が生まれる環境にしていきたい。私たちが青森、そして日本全体をより良い方向に持っていきたい」と力強く話していました。
2月23日にピンクシャツデーを行いました。これはカナダうまれのいじめ反対運動です。各々が胸元にピンクのハンカチを入れたり、学校の先生たちも協力してくれたそうです。いじめについてみんなに考えてもらえるきっかけとなった」とのことです。自分たちで企画し、周りも巻き込む実行力がすごいと思いました。

第3期チームSDGsリーダー山口さん

 

•錢谷さん(中学3年生)

最年少コアメンバーの錢谷さんです。「新しい挑戦をして新しい自分を見つけたい」という想いから、「チームSDGs」に参加しました。SDGsの活動を行い、新しい自分を見つけられたそうです。今後もリーダーたちと連携して協力し合い、良い関係を築いていきたいと笑顔で話していました。銭谷さんが話している時にいろいろな話が飛び交ったのですが、学年を問わず、皆さんが仲の良いことが伝わってきました。年齢関係なく、チームの仲がいいことはとても良いことですよね。頼りになる先輩方とともに、「チームSDGs」を引っ張る最年少コアメンバーの錢谷さんの今後の活躍を応援しています!

第3期チームSDGsコアメンバー錢谷さん

 

•石村さん(高校1年生)

中学3年生の時カードゲーム「2030 SDGs」をやってみて、SDGsを面白いと思った石村さん。アメリカの黒人差別で亡くなった人を見て、「なぜ世界は平等ではないのか」と思ったそうです。その後、校内の弁論大会に出場しSDGsでやりたいことを発表。昼休みにSDGsに関する勉強会にも参加しました。ホーン先生からのお誘いもあり、SDGsの活動で何か自分にできることがあるのではないかと思い、加入を決めました。今ではコアメンバーの1人です。中学生が「チームSDGs」で活動を始めたのは昨年の11月頃からとのこと。それまでは中学、高校が別々で活動していたそうですが、今年度から一緒に活動しているそうです。石村さんのお話を聞いて特に印象に残っているのは、アメリカの黒人差別の話でした。私が中学生の時は海外での出来事や差別について全然知りませんでした。自分が興味を持ったことを弁論大会という全校生徒の前で発表するのも本当にすごいと思います。

第3期チームSDGsコアメンバー石村さん

 

•豊沢さん(高校3年生)

担任の先生の勧めもあり、この「チームSDGs」に参画したというコアメンバーの豊沢さん。元々LGBTQ +に興味があり、「チームSDGs」の初期の活動であった「MKMH」に参画し、活動していたそうです。今後の目標を伺うと、「先輩方の活動する様子を見て憧れを持った。私も先輩方のような活動ができたらいいな」とはにかみながら話してくれました。「MKMH」は2017年に発足したチームで、全校生徒に文房具の寄付を呼びかけたり、明の星祭でフェアトレードを実施していました。私が在学している時にできたチームだったので、後輩たちが活動しているのを私も見たことがあります。そんな「MKMH」の活動にも参加していた豊沢さん。「チームSDGs」に参画する前から学内問わず、積極的に活動していたのですね。コアメンバーの皆さんに共通して言えますが、どの方もとてもアクティブです!私たちも見習わなければと思います。

第3期チームSDGsコアメンバー豊沢さん

 

•對馬さん(高校3年生)

コアメンバーの對馬さんは、先輩方の真剣な様子を見て、自分から率先して興味のある項目について調べ、SDGsの知識を増やしたそうです。将来の夢は特別支援の先生と話す對馬さん。自分のやりたいことや強い思いを先生に語り、日々活動に取り組んでいます。私が對馬さんと話していて気づいたことは、對馬さんの説明力の高さです。非言語コミュニケーションの使い方が上手く、身振り手振りを用いて説明してくれました。この説明力と非言語コミュニケーションを使いこなし、先生やチームメンバーたちとコミュニケーションを取っているのだなと思いました。

第3期チームSDGsコアメンバー對馬さん

 

•福澤さん(高校3年生)

元々世界問題に敏感だったという福澤さんは、将来は「世界を股に掛けて活躍する仕事がしたい」と、とてもグローバルな視野を持っています。「チームSDGs」に加入しようと思ったきっかけは、ポスターセッションをはじめ、SDGsの先輩方の姿を見たことでした。「チームSDGs」の活動は、「世界で起こっている問題を自分で感じられる道だと思った。」と語っており、「チームSDGs」で活躍する先輩方にも背中を押されたそうです。コアメンバーとして、第3期チームSDGsを引っ張っていく存在の福澤さん。高校生の頃からグローバルな視野を持っていることがすごいですよね!自国のことだけではなくグローカルな視点を持ち合わせ、自分の視野を広げて活動しています。世界で起こっている問題を自分で感じるってすごいことだと思いませんか?高校生の頃からそのような視点を持ち、自ら活動を行っているバイタリティに感銘を受けました。

第3期チームSDGsコアメンバー福澤さん

 

みやこさき
「チームSDGs」にはいーなさんと明日(アース)さんという公式のキャラクターもいます。第2期の方々のメインプロジェクトで、キャラクターを作リました。「チームSDGs」の中でキャラクターデザインを募集し、その中から投票で決めたそうです。アースさんは、複数の意味があり、明日、地球、明の星の“明”の含みも持っています。いーなさんは、SDGsが17つの目標から成るので、17(いーな)なのですが、実は兄弟(ファミリー)がいて、全ての目標にいーなさんがいるのだそうです。どちらのキャラクターもジェンダーで性別がないため、ちゃん、君づけではなく、“さん”がついているのです。これにはなるほどと納得してしました。

 

いーなさん(左)と明日(アース)さん(右)

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