前日は大勝した青森ワッツだったが、この日もライアン・リチャーズはプレーせず外国人選手はレナルド・ディクソンただ一人の陣容。それでも前日は大活躍でチームを牽引したが、外国籍選手をズラリと揃え高さで優位に立つアースフレンズ東京Zの前では苦戦は必死だった。
東京Zの増子匠の3ポイントシュートで幕を開けた一戦。先発メンバーを入れ替えスターター起用されたマーク・バートンがその采配に応え3ポイントシュートを連発させた。第1Qだけで3本の3ポイントシュートと絶好調で優位に立ち、第1Qで14対22とリードを奪う。
第2Qに入ると前青森のジョシュア・クロフォードがインサイドで強さを発揮、ゴール下で得点を奪い、ファウルをもらってフリースローを決め、東京Zの点差は32対47と15点まで広がる。
青森は前日の勝利の立役者と言えるディクソンが前半はフリースロー2本のわずか2得点と完全に沈黙。1試合平均12.7点の駒沢颯もわずか3得点と抑え込まれ、オフェンスが全く機能しなかった。第3Qに入りようやくディクソンが目を覚まし、インサイドでのシュートやブロックショットで存在感を示すも、やはり前半に付けられた点差は重すぎた。
それでも第4Q、もしやと思わせるような時間帯があった。野里惇貴と喜久山貴一の連続3ポイントシュートで4点差まで迫ったのだ。しかし東京Zも踏ん張り、久岡幸太郎の2連続3ポイントシュート成功などで再度点差を広げ始める。最終的には20点近くの点差をつけられ、64対83で完敗する結果となった。
やはり唯一の外国人選手であるディクソンがこの日のように沈黙してしまうと青森のゲームプランは崩れ去ってしまう。リチャーズの戦線復帰が待たれるが、ディクソンも試合序盤からコンスタントに活躍できないとなかなかチームも波に乗れない。駒沢も点を狙う意識はいいのだが、本来のポイントガードとしてはターンオーバーが多すぎるきらいがある。まずは敵にボールを奪われず的確にボールを運ぶ意識が重要だろう。3得点というのもチームのエースとしてはあまりにも寂しい。ディクソンと駒沢中心のチームなのだから、もう少し安定したパフォーマンスを求めたい。
次節は福島ファイヤーボンズとの東北対決、アウェーではあるが強豪チームに少しでも食らいついてもらいたい。
Writing by 窪島 亮