【冬限定】105分かけて十和田山の絶景を拝む!

青森県の山と言えば、百名山にも選ばれている八甲田(連峰なので八甲田山という山はありません)や岩木山が思い浮かびますが、そのほかにも、たくさんの「低山」があります。
冬期間、雪に閉ざされた青森県ではありますが、雪のおかげで行ける場所、見ることができる景色があります。

そんな3月、十和田山に行ってきました。

シマエナガ
え?十和田山?何でと思ったあなた、理由はこれです!

どーん!

十和田山は青森県の十和田市に位置する十和田カルデラ外輪山の最高峰で、標高は1054メートルあります。

山頂からは、十和田湖の湖面が一望でき、八甲田や尾根続きの戸来岳、十和利山のほか、岩木山や森吉山、八幡平も見渡せます。
夏場も行けますが、笹藪が濃くてとても苦労する場所で、時々、クマさんにも出逢ってしまうそうです(未経験)。
眺望も、山頂は木々が茂っているためあまりよくありませんが、葉っぱがすべて落ちて、木々が雪に埋まっている冬期間は、絶景です。

 早朝、青森市から八甲田を経由して十和田湖に向かいました。田代平にまっすぐ向かう道路は冬季閉鎖となっているので、雲谷スキー場の横を経由して酸ヶ湯方面に向かいます。

この時期、酸ヶ湯より先は除雪をしていないので、萱の茶屋を越えて田代平側に抜け、箒場を経由して蔦温泉方向に車を走らせます。(←地元民にしか地名が分からないかもw)

 十和田湖側に下って、焼山、休屋を通り、石ケ戸で念のためトイレ休憩し、登山口方面へ。約2時間の雪道運転ですが、道路の雪はだいぶとけているので、春の気配を色濃く感じます。
 登山口付近にはスノーシューやスキーで山頂を目指す約20人のパーティーが。そんなにメジャーな場所ではありませんが、子供連れのグループもいます。

スノーシューを履いていざ、十和田山山頂へ。雪模様の中、天気の回復を願いながら出発。新雪が積もっているため、先頭の人はラッセル(新雪に道をつけていくこと。とても疲れる)しなければなりませんから、お互いに牽制しながら歩きますw

スタートから1時間、急登が続いたため、思ったより距離が稼げていません。

シマエナガ
全行程の4分の1…マジか。。。

でも、今さら引き返すわけにもいかず、黙々と前に進みます。
少し青空が出てきて、日差しが差し込むとぽかぽかと暖かく感じ、木々の間から少し十和田湖が見えます。

傾斜が緩やかになってきたころ、左側から強風が吹いてきました。霧氷や「エビの尻尾」と呼ばれる寒さの証拠の氷が木の枝にびっしり。薄く雪化粧した木々がとてもきれいです。

途中、雪が降ったり曇ったり、青空がのぞいたりと天気はめまぐるしく変わりますが、青空の下、 ふと足を止めて振り向くと、感動の光景が!

しばし言葉を忘れて撮影に没頭します。山頂はもうすぐ。
とはいえ、最後の急登という試練が。ヒィヒィいいながら一歩一歩ゆっくりと、というかゆっくりしか歩けませんけど、1時間45分かけてついに山頂に立ちました!

が、十和田湖側から吹き飛ばされそうな爆風が。
そう、遮るもののないこの時期は、十和田湖から戸来岳側に向けて強烈な風が吹いているのです。しかし、それが気にならない?ほどの絶景を見ることができるのは自分の脚で登った人だけの特権です。

 大人も吹き飛ばすほどの風に背を向けて、体感マイナス二桁にしばし耐えて絶景を楽しんだ後、そそくさと下山します。

下りは早い早いw 途中、風がよけられる平らな場所を選んでツェルト(小型軽量テント)を張って昼食休憩。2時間近く休んでしまったのは内緒です。

その後も転げ落ちるように登山口に向かい、無事に車にたどり着きました。
休憩時間も含めて5時間47分、距離にして6.9キロ。消費カロリーは2,245キロカロリーでした。

スタート地点と山頂の標高差は660メートル。低山とは言え、大満足の登山でした。
皆さんも、もし機会があったら、挑戦してみませんか?←

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