3/23【青森 対 仙台】 連敗、依然続く

前節福島ファイヤーボンズ戦ではフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチが就任して初めて序盤で大量得点差をつけられ、そのまま対戦相手に気持ちよくプレーさせてしまった青森ワッツ。

それが敵地からくるプレッシャーなのか(無観客だったが)、新ヘッドコーチの緊張感が薄らいだからなのかはわからないが、ヒルヘッドコーチが就任して約1ヶ月、そろそろ勝たないとチームもやる気が出てこないと思われる。

この日、ヒルヘッドコーチはさらに思い切った策に出た。
12月から全試合に先発出場していたレナルド・ディクソンを先発からはずし、カマーク・カリノに2試合目のスターターの役割を与えたのだ。
その期待に応え、カリノは第1Qから2本の3ポイントシュートを決め、接戦を演出した。対する仙台89ERSもジャスティン・バーレルが好調。第1Q終盤の得点ラッシュでチームの優位を動かさなかった。

青森が点数で1度もリードを奪うことができなかったのは、ディクソン抜きでのディフェンスの難しさがあったと思われる。
第1Qの残り時間2分あまりでディクソンが出場するととたんにディフェンスが安定し、敵に自由に得点を与えなかったのがその証拠だ。
試合後半では第3Qの残り8分近くで早々ディクソンを投入したのもうなずける。ディクソンのフリースローとジャンプシュート、野里惇貴の2連続3ポイントで点差を詰め、一時5点差まで迫ったのは見事だった。

ただ、第4Qに入ると相手が勝負どころでのびのびプレーし、ジェロウム・メインセの連続ゴールから岡田泰希の2連続3ポイントシュートで点差を広げられてしまった。
駒沢颯がこのクォーター6点、試合全体でチームの日本人トップの14点獲得と気を吐いたが、圧倒的な仙台の戦力の前に敗れてしまった。最終スコアは76対101の25点差。最後まで接戦をキープできない弱さがこの日も目についた。

第3Qまでの点差は62対69だった。第3Qまで接戦をキープし、第4Qに怒涛の猛攻でリードを奪う戦術こそ勝つための近道だろう。
駒沢が第4Q、積極的に点を狙いに行ったのは正しい戦い方だと思える。第4Qに駒沢、ディクソン、ラキーム・ジャクソンのトライアングルに自由に攻めさせる必要がある。今日は下山大地と門馬圭二郎がシューター役だったが、藤岡昂希、臼井弘樹という大型日本人が脇を固める策も面白いかもしれない。連敗は依然続いているがそろそろ勝つための方策も考えておかねばならない。

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