前日の試合でB2リーグ東地区首位チームらしい盤石のバスケットボールをしながら、ブランドン・アシュリー、イバン・ラベネルという外国籍選手が相次いでファウルアウトすると戦力の脆弱性が露呈し、あっという間に青森ワッツに逆転を許してしまったアルティーリ千葉。その再発を防ぐべく、どのような戦いを挑むのだろうか。
第1Qは青森の長距離シュートが冴えを見せた。會田圭佑、常田耕平、アレックス・デイビス、福田真生と相次いで3ポイントシュートを成功させ、7回の試投で4回の成功。A千葉の6回の試投で2回成功という成績もしのぎ、有利に試合を展開した。第1Qは24対23、接戦ながら互角以上の戦いを挑むことに成功した。
ただ、第2Qに入るとA千葉がアシュリーのインサイドシュートやフリースローで堅実に加点し試合を逆転。レオ・ライオンズもフリースローを奪って王者のバスケットボールを展開した。青森も會田が3ポイントシュートを返すがA千葉も大塚裕土が3ポイントシュートを入れ返し、点差をなかなか詰められない。第2Qを終わって39対44の5点差で追いかける展開となった。
前日、青森が終盤に逆転できたのは直接的には選手のファウルアウトが要因だったが、第3Qを同点に追いついて終えられたことが大きかった。今日も第3Q終盤に内田旦人の3ポイントシュートで点差を詰めようとしたが、昨日の失敗を繰り返さず、ラベネルのインサイドシュートで2桁点差を保てたことが意味が大きかった。52対62の得点差で試合は第4Qに入っていく。
第4Qに入ってもA千葉はインサイドシュートで確実に点差を広げていく。さらに藤本巧太の3ポイントシュートで得点差を確実なものとした。青森は序盤好調だった外角のシュートを第4Qは狙わず、3ポイントシュートを1本成功させた池田祐一以外、まったく狙うことがなかった。これでは点差を詰められるだけでなく、点差を詰めることによる精神的な効果も手放すことになり、もともと3ポイントシュートが得意ではない青森の弱点を露呈することとなった。結果、65対82と点差を広げられ、A千葉から連勝を奪うことはできなかった。
青森は得意のリバウンドで31回に留まり、A千葉の38回の後塵を拝することになった。A千葉はこの日もフィールドゴールが好調で成功率が51.7%と安定していた。対する青森は40.9%、それほど低い数字でもないが、A千葉に対抗するには苦しい成績だった。