青森ワッツは昨日の劇的な勝利を受け、10月の初対戦時はバンビシャス奈良に対し1勝1敗だっただけに、2連勝を狙っての戦いになった。それが試合序盤の堅さにつながったのではないだろうが、第1Q前半は得点が無く、残り時間5分11秒になって初めてアレックス・デイビスのゴールが決まり、得点を入れることができた。ただ、奈良のフリースローのミスのおかげで点差を広げられず、ロースコアの展開で勝負をできたことが青森にとってはラッキーだった。第1Qを終わって11対13と接戦の展開で第2Qに入っていった。
第2Qに入り、ホール百音アレックスの3ポイントシュートで追いついた青森。奈良に勝ち越しを許すが、デイビスの3ポイントシュートで逆転、続いて下山大地の連続3ポイントシュート成功でリードを奪うが、リードチェンジが8度に及んだこの試合で接戦が続き、前半終了間際のデイビスのシュートで35対34とリードを奪ってハーフタイムに入った。
第3Qに入っても接戦が続いたが、イージェイ・モンゴメリーのフリースローで勝ち越してから試合の流れが青森ペースとなった。デイビスのダンクシュートに続き、モンゴメリーがインサイドのシュート、3ポイントシュートと立て続けに決め、フリースローも成功させて一気に62対54と差をつけて優位に試合を展開した。
第4Qになってもホールの3ポイントシュート、池田祐一の3ポイントシュートで効果的に加点しリードを保った青森。終盤にクリスチャン・ジェームスのバスケットカウントで1スローを成功され、板橋真平に3ポイントシュートを決められて3点差まで点差を詰められたが、ファウルゲームのフリースローを會田圭佑、福田真生がノーミスで成功させ、最終スコアは80対73。連勝で奈良を破って9勝10敗と勝率5割まであと1勝に迫った。
得意のリバウンドで46対38と優位に立ち、スティールで8対4、スティール数でリーグ2位の好成績を挙げるマックス・ヒサタケがこの日も3スティールと好調でターンオーバーを奪った。ここ数週間不調が続いていた3ポイントシュートが7回成功と復調の兆しが見えたことも青森にとっては朗報となった。青森は會田、デイビス、モンゴメリー、ヒサタケの4人が二桁得点で好調だった。来週は香川ファイブアローズと今季初対戦となる。今季は西地区6位とまだ波に乗り切れてはいないが、接戦の西地区所属のチームで、気の抜けない試合が続く。