4/24【青森 対 東京】72対53で連敗に終止符

青森ワッツは体調不良で臼井弘樹が欠場したため、ラキーム・ジャクソンが代わって先発することとなったが、これが本来のチームの姿だった。試合序盤からジャクソンは積極的に動き回り、チームに勢いを与えた。

そして第1Qの残り1分54秒、待ちかねた時がやってきた。
ライアン・リチャーズ選手が試合に出場した。12月18日以来、4ヶ月ぶりの試合出場。
213cmのひときわ大きな体格は青森には無かったもの。その戦いに新たな次元が加わった。投入したての時間帯では固さも見られたリチャーズだったが、徐々に慣れ親しんだチームで本来の動きを見せることができた。

これまでリバウンド力がリーグ最弱だった青森。しかしこの日はことごとくボールを拾い、攻撃機会につなげた。リバウンド数は39対33でアースフレンズ東京Zを上回り、楽に戦いを進めることができた。リチャーズが加わったことももちろんだが、チーム全体が高いリバウンド意識でボールを繋ぐことを目指した結果だった。

31得点を許し苦戦の原因となった東京Zのジョシュア・クロフォードはこの日も22得点を奪われたが、試合前半はわずか1得点と完封。
逆に青森は下山大地の2本の3ポイントシュート、リチャーズのジャンプシュートなどで大差をつけ、試合を優位に展開することにつながった。第2Qを終わった段階で54対27のダブルスコア。下山は試合を通して実に7本の3ポイントシュートを決め、24得点の荒稼ぎでチームを勢いづかせた。

第3Qに入り東京Zはこの日両軍最高の27得点を決めた増子匠とクロフォードが得点を重ね点差を詰めるが、それでもリチャーズのシュートで食いとどまり、第3Q終了時点で72対53。第4Qはさらに点差を詰められたが、91対81と10点差で試合を終え、連敗を30でストップし、ホーム最終戦で劇的な3勝目を上げた。
3月にヘッドコーチに就任したフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチは13戦目にして嬉しい初勝利。リチャーズは17分33秒のプレーで14得点の活躍を見せ、ポテンシャルの高さを地元青森のサポーターに垣間見せた。

リチャーズを試合に投入したことでレナルド・ディクソンやジャクソンといった外国籍選手がタイムシェアをすることができ、前日のようなディクソンがファウルトラブルに陥ることも避けられた。今さらながらこれが本来の青森の戦いというものが見せられた。あと3試合しかシーズンは残されていないが、最大限の力を振り絞り青森の戦いを見せ続けてもらいたい。

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