青森ワッツの不動のポイントガード、會田圭佑が前日のケガのため今季初めて43試合目にしてスタメン落ち、出場ロースターをはずれることになり、昨日も第1Qの出足の悪さが敗因となったが、本日も不安を感じさせた。その不安通りに、試合開始から0対8と西宮ストークスに走られ、ロースコアな試合序盤となった。
ただ、この日はイージェイ・モンゴメリーが好調で、インサイドシュートにジャンパー、3ポイントシュートと縦横無尽の活躍で第1Qだけで9得点の活躍を見せ、昨日とは違う戦いを見せた。ジガ・ディメッツ、トレイ・ポーター、ジョーダン・ハミルトンという西宮の外国籍トリオには1Qから点を取られまくったが、それでも13対17と互角の勝負になったのには青森の外国籍選手も昨日とは違った頑張りが見られたからであろう。
第2Qに入ると西宮の谷直樹、松崎賢人という3ポイントシュートが得意なベテラン選手が試合に投入され、その期待に応える活躍を見せたことが25対35と10点差まで点差を広げられる原因になった。後半戦どのように立て直してくるのか、注目が集まる試合前半となった。
ただ、第3Q序盤にアレックス・デイビスのバスケットカウント、ホール百音アレックスへのアンスポーツマンライクファウル、池田祐一のゴール下シュートと立て続けに青森が得点を入れ、点差を詰めてきた。試合に投入された内田旦人がジャンプシュート、3ポイントシュートを決めたことも大きかった。49対52、3点差まで迫って最終クォーターに入ったときには、逆転も夢ではない雰囲気が漂っていた。
第4Q残り時間8分弱、福田真生の3ポイントシュートが成功し、その瞬間が現実のものとなった。56対56、試合が振り出しに戻った瞬間だった。しかし西宮も連続で得点を返し、青森に勝ち越しは許さない。試合時間が残り1分を切り、フリースロー合戦となった試合、青森はデイビスが冷静にシュートを成功させ、西宮は渡邊翔太が2本ともフリースローを外し、残り時間10秒で76対77の1点差という起死回生のチャンスをつかんだ。ただ、このチャンスをシュートで終わることができず、ターンオーバーで万事休す。目前まで逆転に迫りながら、悔しい連敗となった。
リバウンド、スティールという強みで優位にたった青森。フィールドゴール成功率でも前日より改善し、互角の戦いを挑むことができた。マックス・ヒサタケの欠場が続き、選手にも疲労が出てきていると思われる。熊本、福岡、愛媛という西地区との対戦で何とか踏みとどまりたい。