やはり前日のラキーム・ジャクソンは膝に不調を抱えていたようだ。プレータイムは少なかったもののベンチに登録されていたジャクソンだったが、今日はベンチを外れ、再び青森ワッツの外国人選手はレナルド・ディクソンただ1人という状況に陥った。圧倒的に空中戦が不利の中、どのようにチームを持っていくのかに注目が集まった。
開始早々から門馬圭二郎の3ポイントシュートで先制、門馬のレイアップシュートで追加点を挙げ、今日は違うかと思わせた。しかし佐賀バルーナーズはマイルズ・ヘソン、レイナルド・ガルシアがレイアップシュートを決めすぐさま逆転、ペースに乗っていく。
今日も駒沢颯はセカンドガードでの出場で、ポイントガードは伊藤大和だった。駒沢の得点力は鳴りを潜め、第1Qは無得点。第2Q終盤にようやく右45度からのジャンプシュートで初得点を挙げたが、青森の得点源としてはあまりにも遅すぎる初得点だった。
外国人選手がディクソンしかいない状況の中、青森は常時ツーカード隊形での戦いを強いられたが、伊藤の出ている時間帯は伊藤がポイントガード、駒沢と喜久山貴一という隊形では駒沢がポイントガードをしていた。第2Qには野里惇貴のB2通算1000得点となる3ポイントシュートも決まり、臼井弘樹とディクソンの連続得点も決まったが、点差を20まで広げられ24対44でハーフタイムを迎えることとなった。
鬼門となったのは前日に続き第3Qだった。青森は残り時間1分台になって藤岡昂希が得点を入れるまで、佐賀のヘソンとガルシアがすべての得点を上げる状況を作り上げ、22点も点差を広げることに成功した。対する青森の挙げた得点は藤岡の2点のみで、40点以上の大量得点差で最終Qに入ることとなった。前日大活躍だったギャレット・スタツは全くプレーすることができなかったが、その不利を感じさせないプレーぶりだった。
第4Qに入ると佐賀も全員日本人選手でプレーしたが、点差は広げられる一方。唯一のビッグマンだった駒水大雅ジャックが躍動しチームを牽引、青森も伊藤の3ポイントシュートで反撃するが圧倒的戦力差の前になすすべもなく、36対93で終戦となった。2021年ホーム最終戦で最少得点、最多得点差を記録してしまった青森。あまりの惨状に、何から手を付ければ良いのかわからない状況だ。
Writing by 窪島 亮