竹内峻アシスタントコーチがヘッドコーチ代行になって初めての青森ワッツのホームゲーム。
ライアン・リチャーズとラキーム・ジャクソンがベンチメンバーに名を連ねベストメンバーとなったが、結局リチャーズとジャクソンはプレータイムをもらえず欠場、シーズン中でのヘッドコーチ交代という非常事態だが、リチャーズとジャクソンが戦力として計算できないうちは厳しい戦いが続きそうだ。
駒沢颯はセカンドガードに固定されることになりそうだ。新ヘッドコーチの下、戦術をシンプルにするという意味かと思われる。
駒沢は得点への意識が非常に高く、何とか点を取らないといけないという思いが感じられた。
この日、駒沢の得点は17点、前節の山形ワイヴァンズ戦でも20得点と高い数字が続いている。数少ない得点源として、得点を取るように強く言われてのことだろう。
外国人選手がレナルド・ディクソンのみということでサイズに圧倒的に不利に立つ青森が勝つチャンスがあるとすれば、アウトサイドからのシュートいかんにかかっている。
その意味で第1Qのディクソンのプレーは勝つためにやらなければならない働きであった。3ポイントシュートを4本成功させるなど、16点の荒稼ぎで青森の得点を先導し、23対18とリードして終わった。
ただ第2Qに入るとジェローム・ジョーダン、ステッドモン・レモン、ジェラルド・ビバリーと外国人選手が揃うライジングゼファー福岡がジリジリと得点を重ね、ジョーダンとレモンの得点で試合を逆転。ファウルに行ったところをフリースローを入れられ点差を広げられる結果となり、33対40でクォーターを終えた。
第3Qに入ると白戸大聖、菅俊男という日本人選手も目立った活躍を始め、青森に付け入るすきを与えない。第3Q終了時点で51対73と22店の大量得点差をつけられ、この日も苦戦ムードになった。
つらいのが、ディクソンをベンチで休ませる「オンザコート0」状態で第4Qを開始しなければいけなかったところ。本来であれば逆転のため意気が上がらなければいけない時間帯で青森の厳しさが出てしまうところに苦難を感じさせた。
臼井弘樹、駒沢の奮闘で点差を詰められたのが結果的に良かったが、レモンに得点されては限界が近く、丹野合気、植松義也に3ポイントシュートを入れられて万事休す。試合終盤に追い上げを見せたものの75対86まで迫ったのがせいぜいのところで、逆転するまでには至らなかった。
明日の福岡戦第2戦はディクソンが徹底して攻めたアウトサイドのシュートをチーム全体に浸透させる必要がある。外国人選手が揃うまでは勝つためのキーポイントはそこになってくると思われるので、徹底して外からシュートを打ち続ける必要があるだろう。
Writing by 窪島 亮