2/13【青森 対 香川】62対78で敗戦する

前日立ち上がりのシュートタッチが良くなかった香川ファイブアローズだったが、この日は見違えた内容で、開始早々にリース・ヴァーグの2連続3ポイントシュートが決まり、優位に試合を展開した。第1Q終盤にはアンガス・ブラントの2連続ゴールしたシュートも決まり、10対23と抜け出すことに成功した。

第2Q、青森は勝負をかける。レナルド・ディクソンとラキーム・ジャクソンを同時に並び立たせ、第2Qを通して戦ったのだ。早々にジャクソンは得意のジャンプシュートを2本成功させたが、オフェンス面ではなかなか効果を上げることはできず、24対43と逆に点差を開けられる結果となった。ただ、ディフェンス面ではリバウンドで互角の戦いを挑むことができ、安心感を持って見ていられた。それまでの戦いを考えると、外国人2人体制の効果はあったのではないだろうか。

第3Qに入ると第1Qと同じスターターとなり、終盤の2分弱と第4Q序盤の1分半で外国人2人体制になっただけだった。後半極端に点差を開けられることはなかったが、ジリジリと点を追加され、第3Q終了時点で40対61、第4Qにはジャクソンが好調でこのQだけで10点を奪うもそこ止まりで、62対78で敗戦することとなった。

この日の試合でもライアン・リチャーズと駒沢颯は出場することがなかった。常に得点を狙う駒沢の姿勢がなかったことがチームにとっては痛かった。現ポイントガードの伊藤大和は終盤に得点を重ねたものの、それまではボール運びに徹して自分で得点を狙うことがほとんどなかった。
駒沢はポイントガードとしては出場しなくなって久しいが、機会があれば自分でも得点を決められる彼のプレースタイルは敵にとって脅威だった。駒沢がケガから復帰したら、伊藤に代えてポイントガードで起用しても良いのではないか。ディクソン、ジャクソンと駒沢のトライアングルは相手チームにも引けを取らない危険な存在となり得る。

テレンス・ウッドベリーにはこの日も両チームトップの23点を許し、香川の誇る点取り屋の面目躍如だった。青森としては各チームのエースを確実に封じる「エースつぶし」的な存在が出てきてもらいたい。臼井弘樹あたりにはディフェンスのスペシャリストとして相手の攻撃を封じる役割を任せたい。遠ざかる勝利への道はそこから始まると思われる。

Writing by 窪島 亮

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